ルート4

自然への賛歌

自然への賛歌

このコースでは、ラ・セウ・ドゥルジェイから出発し、カディ・モイシェロ(Cadí-Moixeró)自然公園を中心にピレネー山脈を東へ向かう行程を辿ります。壮大な景色の中にあるサンタ・マリア・デ・リポイ(Santa Maria de Ripoll)修道院をはじめ、40もの火山が存在するガローチャ(Garrotxa)火山地区自然公園、有名な地方自治体でもあるサンタ・パウ(Santa Pau)、ベサルー(Besalú)、バニョレス(Banyoles)などを通り抜け、サルバドール・ダリの出身地であるフィゲラスを目指します。

データ

総距離

357km

区間

5

名所

6

主要なエリア

区間

第1区間

ピカソ、ペドラフォルカとバルゲダ (Berguedà)の黒えんどう豆

この区間の一日の始まりは、ラ・セウ・ドゥルジェイのラフティングパークでアドベンチャースポーツを楽しみます。その後、壮大な断崖絶壁が待ち受けるカディ・モイシェロ自然公園をドライブし、目的地のゴスル(Gósol)でピカソ・センターを訪れます。ピカソが1906年にこの地で受けたインスピレーションを観察することができるでしょう。次の目的地はペドラフォルカです。そこで見る農具のフォークのような型をした雄大な山の姿は、ハイカーの目を引きつけます。この地区には、カタリ派の遺跡群であるカタロスの道(Camino de los Cátaros)をはじめとする全長約2000kmもの歴史的な街道網が、中世から存在します。 その後バガへと向かう途中、グアルディオラ・デ・バルゲダー(Guardiola de Berguedà)に立ち寄ります。11世紀に建てられたロマネスク様式の建築や宝石、サン・リョレンス(Sant Llorenç)修道院を見ることができます。

 

また、伝統的な地元料理もここでいただきましょう。特に、この地域特有のじゃがいもを使ったマッシュポテトは絶品。例えば、キャベツと混ぜ合わせたトゥルンフォス・コン・コル(trumfos con col)や、特徴的な黒色の大きなソーセージであるブティファラ・ブラックプディング(butifarra negra)と混ぜ合わせたパタタス・エンマスカラダス(potatoes enmascaradas)など、伝統的なマッシュポテトを堪能してください。 食後は、消化を促すためにバガにある中世の複合建築を散策してみましょう。

第2区間

サルダーニャ (La Cerdanya)での高地体験

この区間は、ラ・モリナ(La Molina)・スキーリゾート まで登り、標高2520mにあるラ・ニウ・デ・ラリガ(Niu de l’Àliga)の山小屋 で山のディナーを楽しんだ後、月明かりの中で下山するコースです。この山小屋からは、サルダーニャ谷、リポイ、バルゲダーなどの絶景が望めます。 それから、ベイベル・デ・サルダーニャ (Bellver de Cerdanya)の中世の村へと進みます。 この村には、カタルーニャ州内にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の重要箇所の一つ、ロマネスク様式のサンタ・マリア・デ・タリョ(Santa Maria de Talló)教会 があります。リビア (Llívia)では、ヨーロッパで最も古い薬局の一つで、1415年当時のクラシックな外観を保っているエステべの薬局 を訪れてみるのも良いでしょうその後、カスタリャー・ダ・ヌック (Castellar de n’Hug)へ向かいます。この町も石造りの家並みが美しく、リュブラガート(Llobregat)川の源流も息をのむほどに綺麗な形の滝です。その途中、カディ・モイシェロ自然公園にある黒松と赤松で生い茂った高台となった森林地帯を抜けていきます。

第3区間

壮大なリポイからヴァル・デ・ヌリアまで

サンタ・マリア・デ・リポイ修道院には、聖書の一場面を表したロマネスク様式の優れた彫刻作品の一つが外壁に描かれています。この修道院は、バルセローナ伯爵家の始祖であるギフレ伯 によって879年に設立、オリバ大修道院長が率いていました。特に、10世紀から12世紀にかけて写本が盛んに作られ、宗教的・文化的な中心地となっていきます。 北に向かうと、リベス・デ・フレセル (Ribes de Freser)では ヴァル・デ・ヌリアにアクセスできる唯一の交通手段の登山鉄道を利用できます。ヴァル・デ・ヌリアには、12世紀から13世紀のロマネスク様式の彫刻であるヌリアの聖母子像も保管されています。また、スキーリゾートでは家族向けのアクティビティが数多く用意されています。 ガローチャ (Garrotxa)に向かう途中には、12世紀の修道院がある中世の村である、サン・ジョアン・デ・ラス・アバデサス (Sant Joan de les Abadesses)や、カンプロドン (Camprodon)、ベジェットがあり、中でも木と石で作り上げられたバルコニーが美しく目を引きます。また、崖の上に位置するカステルフォリ・デ・ラ・ロカ (Castellfollit de la Roca)からは、ガローチャ火山地区自然公園の素晴らしい景色を見ることができます。

第4区間

ガローチャ火山の上空散歩

ガローチャは緩やかな丘が広がる開墾地で、70万年もの歴史を持つ地質学的な宝が眠る場所と言われています。ガローチャ火山地区自然公園は熱気球に乗って観察するのがおすすめです。この公園には、サンタ・マルガリーダ(Santa Margarida)火山や、イベリア半島最大のクロスカット(Croscat)火山など、カタルーニャ州で最も日が当たらない森の中に、40もの円錐型の火山があり、それらを空から眺めることができます。また公園内には、クロスカット火山の溶岩地帯の上に育ち、空まで届きそうな木々が生い茂るラ・ファジェダ・ダン・ジョルダ(Fageda d’en Jordà)自然保護地区もあります。 海岸の方へ向かう途中、フルビア(Fluvià)、ブルジェント(Brugent)、リェメナ( Llémena)といった川を渡るため、水と共存するこの地域全体を観察できるのも、この区間の醍醐味の一つです。その後、宿泊地となるサンタ・パウで、ガローチャの伝統的なレシピに基づき地場産品を用いた火山料理をいただきます。これは、サンタ・パウのユダヤ人が食べていたと言われる料理です。

第5区間

ダリの芸術を生み出した街ランポルダ(l'Empordà

この区間はバニョレス(Banyoles)湖から始まり、その湖畔を歩きながら生息する動物を観察したり、また、ボート漕ぎを体験することができます。さらに北上し、今度は農作物の畑や山間を通って、南に見える景色をアーチ状の窓で囲まれた道を進んでいきます。次の目的地はベサルーで、ここはフルビア(Fluvià)川にかかるロマネスク様式の橋が印象的な場所となっています。この橋は中世の建築物の一つで、カタルーニャ州で最も状態が良く、当時のまま残っている橋です。 ベサルーの中心地には古くからユダヤ人街があり、ユダヤ教の礼拝堂とロマネスク様式のユダヤ人向け公衆浴場ミクワーの遺跡を見ることができます。

 

コスタ・ブラバ(Costa Brava)に入るとこの区間の終わりが近づいてきます。ここはサルバドール・ダリの故郷で、ダリのシュルレアリスムの世界観が生まれた場所です。フィゲラスにあるダリ劇場美術館(Theatre- Museu Dalí)では、 1500点にも及ぶ作品を見ることができ、街の中を歩くと、彼の人生の礎となる場所に出会うことができるでしょう。

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